大聖堂

某市立女子短大の学生6人が世界遺産
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に、
自分の名前などを落書きして怒られてた。
学長さんが大聖堂に謝ったそうな。大変ねー。学長さんも。
正直こんなん面倒みてらんないだろうに。
しかしこの手の話はちょくちょくあるな。
ちょっと考えてみた。


きっとこういうことする人たちは、落書きが悪いという認識がないんだろう。
悪いことだと認識してれば、まずやらない、やるならこっそり。
んで名前や所属など足がつくようなマネはしないのが自然だ。
では何故大聖堂に落書きが悪いことだ、という考えに至らないか。
まず落書きはいい。旅を記念したいという気持ちは分かる。
何かに証を残したい生き物なんだ。人間は。例外もあるが。
と、いうことはよ。大聖堂の価値というものを理解してなかったんだ。
大聖堂の価値など俺も知らん。サンタなんたら大聖堂なぞ初めて聞いた。
大抵の人は知らないと思う。
だけど大抵の人は大聖堂で落書きはマズイんじゃないの?
って思っていると思う。でなきゃ大聖堂は今頃落書きだらけだろう。


結局彼女らに足りなかったのは経験ではないだろうか。
きっと大事なものを汚されることなく平和に生きてきたんだと思う。
こういうことされたら残念に思う人がいるんじゃないか、
と思わなかったんだ。自分がされたこと無いから。


他人が考える物の価値を慮るのは難しいことだと思うが、
大学生にもなって世界遺産クラスにこの行為はさすがにどうかと。
温室育ちなのかなぁ。研修で海外行くくらいだしなぁ。


けど今回の件、日常生活規模に落とし込んで考えると、
俺も同じような行為をしているかもしれん。
誰かの大事なものを悪気無く踏みにじるみたいな。注意せねばなー。