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厭な小説

厭な小説

短編集だったのでさらっと読めた。面白かった。
読後感は言うほど厭ではなかった。


印象に残ったのは厭な子供。なんか「不安の種」に出ていそう。
顔が妙にでかい、ってのが不気味だ。眼の描写も。
少し筋書きを変えて世にも奇妙な物語で放送されていたようだ。
原作のオチじゃあ放送はできますまい。


一連の話に通じて持った感想だが、
なぜ怪異に出会ったらそれを白日の下に晒そうとしないのだろうか。
すぐに人を呼べばいいのに。
自分しか見てない、経験してない不思議なことは、
他人に話したところで簡単には信じてもらえないのは当然だろう。
自分が見たものに自身がないなら人にも見てもらえばいいのに。


ともかく久しぶりに本を読んだ。
今日返却して次のも借りた。続けて行こう。