DT

夢を見た。
俺は高校に入学していた。クラスの顔合わせが終わって、
家に帰ろうとして教室を出たとき、中学の頃よく遊んだ友人に会った。
どうやら同じ高校に入学していたらしい。
偶然じゃん!一緒に帰ろうぜ!ってことになって下駄箱へ向かった。
その途中、今度は小学校の頃に隣の席になったことのある女の子に会った。
その子はとてもおとなしい子で、声が小さくて運動は苦手だったが、
物静かで成績優秀な子だった。
うわぁ、超久しぶりじゃん!同じ高校だったんだ!
とか言って、じゃあ一緒に帰るかー。とさりげなく誘う。
高校生だからもう男女が一緒に帰っても平気な年頃。
そして一緒に歩き始める。そして俺の口から出た言葉。
「いやぁ、懐かしいね。20年ぶりかぁ。」


あれ?待てよ?小学校の時だから20年ぶりだよな?
でも俺、今高校生じゃん?5年ぶりくらい?あれ?


あぁ、夢か。。。リアル年齢とごっちゃになってやがる。
そう認識した瞬間目が覚めた。もうちょっと見ていたい夢だった。
昔の俺なら自在に延長できたのに。
あの子は今どうしてるんだろうか。