読み逃げ

ニュースで「読み逃げ」という言葉をはじめて知った。
正直びっくりした。で、ちょっと調べたら意見が真っ二つ。
はてな住人や、古参のネッターなどは違和感を感じる人が多いようだ。
この差は一体何なのか考えてみた。


mixiをはじめとするSNSは、人とつながることが前提にある。
人に招待していただかないと登録できないとか、
閲覧の履歴が分かりやすくなっているとか、
何かにつけて人との関わりを重視したシステムになっている。
で、SNSを利用する人というのは、大半が他人に物申したいのだろう。
わざわざそーゆーツールを使って文章公開するわけだから。
で、誰に物申すか、というとマイミクになるのだろう。
そこ行く見知らぬ人に語るより、同好というか類友というか、
マイミク相手に語る方が甲斐があるのは筋だと思う。
そうして認識に違いが発生する。mixiにて書かれる文章は、
「筆者からマイミクに対する話し掛け」であるのに対し、
読み手には「自分に話し掛けられている認識が無い」のだろう。
実際の対人関係でも、相手の反応がないとムッとくるさ。
「折角俺が話しかけてんだから返事くらいしろよ。失礼なヤツだな」
「俺はあんたの話にちゃんと相槌うってるだろ。あんたもそうしろよ」
というような感覚に陥っても不思議じゃない。
結局のところ、SNSで書かれる文と、はてなや通常のHPで書かれる文は、
根本的に目的が違うんだ。「返事を期待した話し掛け」な文と、
「言うだけ言ってスッキリ。返事無しでいいがあればちょっと嬉しい」な文。


結論として読み逃げの是非だが、
SNSに参加しない人は読み逃げなんかシラネでオッケーだろう。
SNSに参加する人は、友人に読み逃げダメ!って人がいれば、
その人の意見を尊重するのがベターかと思う。
SNSに参加した時点で他人と足並みを合わせる煩わしさに同意したと考える。
自分が欲しいときだけつながりを求めるのは都合が良過ぎるかと。
そして読み逃げされてムッときても、できるだけ我慢しましょう。
きっと悪気はないんだから。明らかに無視されてるとか感じたら、
疎遠にすればよろしいでしょう。